« 2006年4月 | トップページ | 2006年10月 »

2006年5月19日 (金)

性同一性障害の子ども

Kさんもブログで早速書いているけど、今日はこの話題でもち切りでしょう。見舞いにいった病院でパートナーも言っていたけれど、まあまあ偏見が少ないほうの人たちで形成される世間の評価であっても、概ね「ここんちは身内が偉い」ということになってしまうのではないだろうか。

Kさんが言っている、前提としての「否定的な意味づけの受忍」と言う指摘は全くその通りで、このあたり例えば発達障害をめぐる議論の中でも今一度きちんと考えられてしかるべきだろうと思うし、つまりは「ここんちは身内が偉い」という僕も第一感としてもった感覚もこうしたことに支配されているのだ。全く自分自身が情けない。

異なるもの(のように見えたり、よく考えないことでそう認識してしまったりするもの)の排除が、予め措定される世の中は良くない。せめてそれぐらいはきちんと頭に入れておきましょう。

とまれ、悪意に満ちた「あの子はだあれ」ゲームだけは起こらないことを祈る。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月17日 (水)

病の日

パートナーが「大人の水疱瘡」にかかってしまい、入院と相成った。三日間も40度近い熱が続き、どうしたことかと気に病んでいたので、本人のことを思えば大変ではあるけれど、病名がわからず、おろおろしているよりはまだましである。

着るものなどを届けに行くと、感染症ということで、マスクとか手洗いとか、ドア開放厳禁とか、完全に隔離病棟と化している。看護師の皆さんにも、勘ぐりすぎかも知れないけれど「染る病い」への忌避感が感じられて、何だかなあと思ってしまった。

僕自身もここのところ調子が悪い。Eさんの原稿やら、Oさんの原稿やら、読んでコメントを返さなければならないものが溜まっているのだけれど、熱と吐き気で眠れず、したがって昼の時間が有効に使えないという悪循環になっている。

とはいえ、9月がターニングでもあり、バーニングでもあるポイントになるのは、間違いがない。小沢勲さんが教育テレビのインタビュー番組で「患者と言ったことはない」と、認知症のある人について言っていたが、結局、その視点が欠落しているというか、親和性や、初動の志への想いとったものが全くなくなっている、あるいはその表出が阻害されているということが問題なのだ。後は、胆力と、少なくていいけれど、コアを形成する援助者である。要するに熱なんか出してないで、ほんとの意味で格好良くしないといけないということだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月 9日 (火)

渡さんの本

亡くなった高田渡さんが2001年に上梓したバーボン・ストリート・ブルースという本の中に、「ガンコのすすめ」という一節があって、帯にも使われているのだが、こんなことが書かれている。

「今はたぶん“目先の時代”なのだと思う。
いつもみんなといっしょに目新しいものを追いかけていたい、
みんなが持っている新しいものを自分も持っていたい。
みんながいる新しい場所に自分もいたい――
それをしていないと、自分ひとり取り残されていくような疎外感に襲われるのだろう。
そして洗脳する側もまた巧みにその不安感を煽ろうとする。」

べ平連に言及して、小田実を「自分の生活はしっかりとガードし、戦闘の最前線に兵士を送り込む司令官」と痛烈に批判し、「『変わらないなあ』と言われる。それはそうだ。根っこも生き方も変わっていないのだから、変わるわけがない。それが若いころに『オレは絶対に変わらないよ』と公言してはばからなかったヤツにかぎって変わっていたりする。言わなければいいのにと思う。」と語る渡さんらしい、当たり前といえば当たり前の言葉だけれど、久しぶりに読んでかなり応えた。

おそらく、渡さんが言っているのとは違う意味に読んでしまっているのだろうけれど、現状から一歩を踏み出すことがなかなか出来ないでいる私自身への痛烈な皮肉に聞こえるのだ。

結局は、変節しない単独者でいることが出来なくて、毎日、言い訳を探しているだけ、自分のことを棚にあげて、まわりのせいにしているだけじゃないのかお前は、といったような。

売れようが売れまいがかまわない、オレは変わらず演るといって、本当にそう生きた人ならではだなあ。決して声高ではないけれどその代わり変節もしなかった渡さんの言葉はある普遍性を湛えている気がしてならない。

どこまで出来るかはわからないけれど、少しは見習って頑張ってみるかと、連休中の酒の呑みすぎで弱った胃の腑をさすりながらそう考えた次第です(酒で死ぬことまで倣いたくはないけれど)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年4月 | トップページ | 2006年10月 »